コラム
競売と任意売却
事例集 | 2011年9月19日
本人(Bさん)・55歳・勤続20年・サラリーマン、妻(専業主婦)
子供2人(長女22歳・長男20歳)
- 不動産マンション 58㎡(3LDK・築5年)
- 購入価格3,800万円
- 借入額4,000万円
- 借入残高3,800万円
- 相場価格3,000万円
- 年収280万円
債権者
- 住宅金融公庫
- 年金
- 銀行(D保証)
- マンション販売会社
話の内容は次のとおりでした。
が来て、いよいよかと思いましたが競売を回避し、勤続年数が3年ある長男が購入してこのまま住み続けたいのです。
はじめは共稼ぎで住宅ローンを支払っていましたが、妻が1年半前に脳溢血で倒れそれから住宅ローンが払えなくなりました。
住宅金融公庫から督促状等がきましたがそのままの状態にしておきました。』
債権者にとって競売で債権を回収するよりも一般の市場で売りに出した方が回収が多ければ債権者がそれに応じ、抵当権等の抹消に協力すると言うものです。
例えば、金融機関もしくは保証会社のローン残が1,000万円あるのにもかかわらず任意売却での回収額の方が多いと判断した場合、売却価格が700万円でも売却に応じ抵当権を抹消してくれるというものなのです。
私は任意売却に取りかかるにあたり各債権者に連絡をして今どのような状態なのかを確認をしました。
当然第1順位の住宅金融公庫は競売をかけた債権者でありますので滞納期間は1年以上あるとのことでした。
他の年金、住宅販売会社も同じ状態でした。
なぜか3順位のT銀行の支払いだけは滞納がない状態でしたので、私からT銀行の支店に連絡をすると担当者は
「滞納していないので支払いをストップして下さい」
ということでした。
あまり金融機関としてはこのような事はいわないのですが、
- 現在競売にかかっている
- T銀行としては任意売却の方が多く回収できる
通常は地元不動産会社に協力をしてもらうのですが、私の会社から近かったのでオープンルームを実施する事にしました。
そうなるとAさん家族の引越の作業が出てきました。
当然引越するお金、家を借りるお金がないので私の会社で一旦立て替えることになりました。金額にして約80万円でした。
- 居住中のままだと荷物が多すぎて購入者が決まらない。
- 立地的には交通の便も良く売りやすい物件である。
という2点から、引越費用を立替えしオープンルームをする事に決めたのです。
頭金も十分持っているお客様でしたので住宅ローンもすんなりと審査が通りました。
最終的に競売の入札期間前に決済及び引渡しも終わり競売の取下げることができました。
(内訳)
- 住宅金融公庫2,230万円全額支払い
- 年金130万円(1,030万円残)
- T銀行20万円(300万円残)
- 住宅販売会社10万円(250万円残)
- 未払い管理費30万円全額支払い
- 抵当権抹消等10万円全額支払い
- 引越代30万円
- 仲介手数料90万円
- 合計2,550万円
- 引越協力金150万円
Bさんは任意売却はしたものの上記内訳の右にある様に2から4まで合計で1,580万円のローンが残りました。
売却時にはローン残を以下のように話し合い調整をしました。
- 住宅金融公庫:月々1万円 ボーナス時ゼロ
- 年金:月々1万円 ボーナス時ゼロ
- T銀行:サービサーに売却するため後日サービサーと調整
- 住宅販売会社:連絡をしたが回答無し
今回の場合は現在も収入が少なく生活が厳しい状態ですので厳しい支払いの対応を求めてきませんでした。
引き渡しの決済が終了したあと、Bさんよりお礼を言われ、私は
「売却後もお付き合いが続きますので宜しくお願いします」
と言い別れました。
売却後のサポートも私たちの大事な仕事の1つとして行っております。






